さまざまな事情で、家族と暮らせない子どもたちがいます。「この子どもたちに里親家庭を」の願いを共有した、市民と行政(福岡市)の共働事業が2005年度から始まりました。
家族と暮らせない子どもたちを受け容れる「新しい絆」と、それを支えるしくみを研究し創りだすことを目的としています。この間、福岡市では、里親委託率は飛躍的に伸び、現在、家族と暮らせない子どもたちのうち59.57%(2023.3現在)が、里親家庭で暮らしています。行政、児童養護施設や乳児院、様々な福祉施設や団体とが連携しながら、子どもにとって一番いい方法を考えています。
福岡市では、社会的養護の子どもたちを支える仕組みをどのように作っているのでしょうか?その秘訣をご紹介します。
ファミリーシップとは。
家族 FAMILY に 「船」や「船出」「乗組員」の意味を持つ SHIP をつけることで、生まれながらの家族ではなかったけれど、お互いが望んでより良い家族関係を結ぶという願いをこめた、新しい言葉です。
わたしたちは、子どもたちを支える「ファミリーシップ」となる、行政と市民とのゆたかなネットワークづくりを目指し、NPO や専門家、学識者などと共働しながらプロジェクトを運営しています。
「ファミリーシップふくおか」とは、日ごろの立場を越えて連帯し、子どもと家族、里親家庭を支えていくためのネットワークです。
以下のようなメンバーと一緒にゆるやかなネットワークを作り、およそ2か月に一回、福岡市や福岡県域の社会的養護の子どもたちの状況を共有し、よりよい在り方の協議をしています。
小児科医・弁護士・臨床心理士・精神科医・保健師・社会福祉士・情報デザイン学識者 など
【事務局】
NPO法人子どもNPOセンター福岡
福岡市こども総合相談センターえがお館(福岡市児童相談所)
上記のインフォーマルな実行委員会と併せ、フォーマルな協議の場として「里親委託等推進委員会」を年に2回開催しています。メンバーは以下のような方々です(2023年度)。
福岡市こども未来局こども家庭課
福岡市こども総合相談センター
福岡市里親会
福岡市児童福祉施設協議会
福岡市民生委員児童委員協議会
区保健福祉センター
区保健福祉センター子育て支援課
福岡市社会福祉協議会
子ども家庭支援センター SOS子どもの村
NPO法人 キーアセット
社会的養護の子どもたちを、行政やNPO、施設、里親家庭で協力しながら育てるために。実施している事業のポイントをご紹介します。
○新しい絆フォーラム
里親家庭や里親子を取り巻く状況を広く市民に理解して頂くために、年に二回フォーラムを実施しております。次回の開催については、現在準備中です。
○里親カレッジ
フォーラムに加え、基礎的な情報や制度の概要、より深く里親について学ぶ場として、年4回の「里親カレッジ」を開催しております。
里親家庭の様子を紹介するDVDの上映や、実際に里親をしている方の体験談を直に聴くコーナーがあります。里親カレッジは、福岡市の里親登録研修の一環ともなっております。
2024年度の里親カレッジの開催スケジュールは以下のとおりです。
里親カレッジに参加してみたい方は、子どもNPOセンター福岡にお電話(070-8411-9264)またはメール(info@npoccf.jp)でご連絡くださいませ。
2024年 第1回 里親カレッジ 2024年 6月8日(土) 10:00~13:00
2024年 第2回 里親カレッジ 2024年 9月7日(土) 10:00~13:00
2024年 第3回 里親カレッジ 2024年12月7日(土) 10:00~13:00
2024年 第4回 里親カレッジ 2025年 3月1日(土) 10:00~13:00