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特定非営利活動法人子どもNPOセンター福岡

子どもがかがやいた日

子どもがかがやいた日

【テーマ】 居場所づくり

連休2日目の28日は「子どもがかがやきをとりもどす居場所づくり事業 」子どもワークショップの最終回でした。1ヶ月の短い期間に6回、幼児は1時間半、小学生は3時間半という時間を、スタッフと共に、ドラマワークを体験しました。
親も参加しての体験を経て、小学生は子どもだけで、より自分の気持ちを表現し、仲間の考えも受け入れる〜その繰り返しから、小さなドラマを作りあげていきました。

ちょっと見には、単なるごっこ遊びに見えそうな活動ですが、その動作、言葉のひとつひとつに、その日、その時の感情が複雑に絡み、心の中での葛藤が、言葉や動作に見え隠れしました。

この日も大人も参加しての簡単なふれあい遊びから始まって、子どもだけでのリハーサルのあとは、大人を観客にした発表会。

これまでに体験した中から、①チームでモノづくり〜身体を使ってすべり台、消防車、掃除機、子どもの意見で天ぷら、ウンコを作りました。
②2人でエアな戦いでは、波動砲よろしく離れた所からの攻撃を受け、倒れることが出来ました。相手をちゃんと見ていないと、攻撃を命中させる事も、カッコよく倒れる事も出来ません。
③全員参加のエアドッジボール、中当てはどこにボールがあるのか?迷うところもあったけど、みんな真剣そのもの。

④最後は、年中から6年生までとスタッフの16人全員で手を繋いで信号を回しました。1番元気な3年生が「3秒」と目標をたてました!
1回目5秒、2回目4秒、3回目3秒ちょっと〜 「もう一回やらせて下さい!」の声で、4回目には3秒を達成。拍手と笑顔で 発表会が終わりました。

お部屋を移動して、スーパーバイザーの山田先生指導で、クレパス画を描きました。
思いっきり身体と心を動かした子どもたちが、今度は画用紙に向かって表現しました。


最後に1回目と同じく、家・木・人を描きました。これで、1ヶ月前との変化を見ることができます。

たった1ヶ月、6回のワークでしたが、子どもたちは、講師の吉柳佳代子さんはじめ、自分をそのままに受け止めてくれる大人がいる事に気づき、安心していろんな顔をみせてくれました。初めて会った同士も、顔見知りになると、ぶつかることもありました。それもまた、のりこえるチカラを子どもは持っています。

時々、親の参加もあったので、親の前と子どもだけの時との様子の違いも垣間見ることができました。 ……ふだん、親が先回りしすぎてないかな?

学校では、色んなダメに囲まれて、言いたいことも、やりたい事もガマンしてないかな? 本気を出し合う機会を作らないと、子どもは未来を切り開くチカラをつけることが出来ません。

「また、会おうね!」と言ってくれたみんな。本当にありがとう。

この事業を立ち上げた私たちは、子どもたちの「またね」に応えていかなければならないと思います。
そして、こんな活動がもっと広く地域に広がるようにこれからも取り組んでいきたいと思います。

みんなが輝いた日を、忘れないよ。

(記録スタッフ:わだっピ)


ライター情報

Kimiko WADA

Kimiko WADA

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